かつて日本が高度成長の道を歩んでいた昭和38年から少し緩やかなペースとなった昭和57年の18年半に渡り、NHK総合テレビで放映された”新日本紀行”という番組を覚えて居られるだろうか?日本各地を取材し、豊かな自然や人の往来を追った内容から多くのファンが生まれ、今でも名番組として語り継がれている。 新日本紀行は私の少年期から青春期にかけて放送されたのだが、日常的に訪れる週一回の放送を待ち遠しいと思うほどではなく、惰性で見ていたと言ってよかろう。しかしながら高校生の頃だったろうか?目が釘付けになってしまった回があった。それは日本三大美林のひとつとされる木曽を舞台として森林鉄道にまつわる人々と仕事にスポットを当てた回であった。ディーゼルロコが引く長い運材車の蛇行、そしてこの番組で有名になった”理髪車”など、初めて目にするものばかりで、あっという間の30分間であった。湘南電車を真似た妙にあか抜けたディーゼルロコが印象的で、番組では映らなかった森林鉄道の舞台裏や、山に住む人々の生活などを想像することがひとつの楽しみになってしまった。一度はこの目で見てみたいと思っていたが、場所柄、寒さの厳しい季節を避けるとなると夏休みしかなく、ほかの楽しみに追いやられてなかなか決行できなかった。それから数年で秋の陽はつるべ落としのごとく、林業はトラック輸送にとって代わられ、木曽森林鉄道は昭和51年に75年の歴史を閉じた。そして私の夢は青春時代のほろ苦い想い出と供に記憶の底に沈殿してしまった。 時代は平成となり、森林鉄道という言葉も忘れ去られようとしていたかに思えたが、1990年代頃からこの鉄道に関する著書や写真集が出版されるようになった。そして現代では当時の貴重な写真がインターネット上に溢れるほどになった。やはり当時、同じ思いをされた多くの方達が写真に記録して居られたのである。これらの写真は”新日本紀行”とはまた違った視点であり、風景点描、人間点描、車両や廃線跡を記録として撮影されたもの等、その豊潤さには驚かされる。これらの写真を拝見していると、沸々と沈殿した澱が舞い上がってくるのであった。漠然と頭の中にあったあのあか抜けたディーゼルロコのイメージがどんどん鮮明になり、イラストにしてみようか?と思い立ったのは2010年のことであった。 あらためて調べて見ると木曽森林鉄道には様々な車両が働いており、どこまで出来るかわからないが、なるべく網羅してみたいと思う。まだ展示車両は少ないが、少しずつアップロードしてゆくのでお楽しみ頂ければ幸いである。 2012年2月初旬。 |
亀甲デザイン研究所 |
●ギャラリーに酒井B型5t+ボギーA型貨車+ボギーE型貨車+2軸貨車 を追加しました。
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●ギャラリーに酒井F4型10t を追加しました。 ●Photo ギャラリーのページに酒井5tを追加しました。
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●ギャラリーに岩崎モーターカーNo.64を追加しました。
●ギャラリーに酒井モーターカーNo.55を追加しました。
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●ギャラリーに酒井F1型5tを追加しました。 ●Photo ギャラリーのページに酒井F1型5tを追加しました。
新たに●Photo ギャラリーのページを追加しました。 酒井モーターカーNo.14を追加しました。
酒井モーターカーNo.4を追加しました。
ボールドウィン製蒸気機関車と運材編成を追加しました。
オープンしました。
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